エンリッチドエア・スペシャルティコース
このコースではエンリッチドエアを使って安全にダイビングを楽しむために、エンリッチドエアの必要性・器材・充填・酸素割合の分析・緊急時の対処法などを総合的に学びます。
参加条件 | 満12歳以上のオープンウォーターダイバー以上(他団体可) |
講習内容 | レクチャー&海洋実習 2DIVE |
講習日数 | 1日 |
講習料金 | 22,000円(税込み、申請料、教材代など含む) 別途ダイビング代金が必要です。 |
別途 | 器材レンタル代(必要な場合) |
クレジット | アドバンスダイバーの方で、アドバンス講習時にエンリッチダイビングを選択しエンリッチダイビングを経験している方は、1DIVE(¥16,000)で取得可能です。 証明できるログブックもしくはトレーニングレコードの提示をお願い致します。 |
備考 | エンリッチドエア対応ダイブコンピューター レギュレーターをお持ちでない方はレンタル (各1,100・一日)頂くか、もしくは購入をお願いいたします。 |
より安全にダイビングを楽しもう
「エンリッチドエア・ダイバー・スペシャルティ・コース」数あるPADIスペシャルティ・コースの中で最も多くのダイバーが受講するコースです。
簡単に説明すると「酸素の割合が多い空気」のことです。
空気は酸素21%、窒素が約79%で構成されていますが、この構成割合を変え、酸素を21%より高めた割合の空気を「エンリッチドエア」と呼んでいます。しかし実際の目的は酸素の割合を上げることではなく窒素の割合を下げることにあり、これが私たちダイバーに大きなメリットをもたらすのです。
エンリッチドエア・ナイトロックスのメリット、デメリット
【メリット】
・減圧症になるリスクを軽減
水中で体内に溶け込んだ窒素は減圧症の原因となるため、ノンストップタイム(無限圧潜水時間)内でのダイビングをすることは安全のうえで最も重要なことです。
エンリッチドエアを利用すれば、通常の空気と比較して窒素の濃度が低いため、同じ深度・同じ潜水時間で比較した場合、体内に残る窒素の量を抑えることができ、減圧症のリスクが軽減されます。
当店ではエンリッチドエアを使用の際でもダイブコンピュータの設定は「空気」のままで潜ることをお勧めしています。 エンリッチドエアを使用しても限界ギリギリまで潜っていたのでは減圧症のリスクは減りません。 エンリッチドエアを使用した上で、空気の限界値を守ることによって安全性が向上します。
・短い水面休息時間での反復ダイビングの安全性が高まります
ダイビングの間の水面休息時間において、体内に吸収された窒素を排出する時間が、通常の圧縮空気でのダイビングよりも窒素の排出時間は短くなるため、実質の水面休息時間は短くても安全なダイビングが可能になります。
・疲れにくい、エキジット後の脱力感が少ない(個人差有り)
医学的根拠はありませんが実際に使用したダイバーからこうした感想が聞かれることがよくあります。
実際に使用している私達もそう感じます。夜ご飯の時のお酒が美味しく感じるという感想も・・・
【デメリット】
・最大深度が少し浅くなる
エンリッチドエアを使用してダイビングする場合、酸素分圧が高いため、空気を使用してのダイビングよりも酸素の影響を受けやすくなります。そのため、酸素分圧を限界内に抑えて(=酸素分圧が1.4を超えない深度に抑えて)酸素中毒を避けなければなりません。
・専用の器材が必要な場合がある
一般的なガイドラインでは、40%以下の酸素濃度のエンリッチドエアでは、通常の器材がそのまま使用できるとされていますが、器材メーカーによっては「使用できない」としていたり、「特別なサービスとメンテナンスが必要」としているところもあります。ご自身が使用する器材メーカーの奨励する手順に従ってください。
・通常の空気シリンダーでのダイビングよりも費用がかかります
当店では1本につき1,000円になります。
エンリッチドエア・ナイトロックスはこのような方にオススメ
- ダイビング日数が多く、毎日複数回ダイビングする人
- 翌日の飛行機搭乗時間の早い人
- 減圧症のリスクがある方、例えば中高年以上、肥満傾向、また過去に減圧症になったことがある方
【利用の仕方】
ダイビングをするたびにエンリッチドエアを使うことはもちろんオススメですが、毎日最後の1本にエンリッチドエアを使ったり、深めのダイビングの際に使用したり、ダイビング最終日にエンリッチドエアを使うなど使い分けることも可能です。
ご予約の際にエンリッチドエアをご希望する旨をお伝え頂ければご用意しておきます。 精算時にダイビング代金と合わせて実際に使用したエンリッチドエア本数の請求となります。
*エンリッチドエアを使用するには各指導団体が認定するエンリッチドエアスペシャルティを所持している必要があります。